最後の仕上げです
スピーカーの箱の中に吸音材を入れることによって音が変化します。
主な理由として、箱の中の反射の仕方を変えることに意味があります!
今回の製作に当たって、吸音材の候補は以下の三つ
吸音材候補1
その辺に落ちてたグラスウール(ガラスが綿状になっているもの)をそれとなく敷き詰めたやつ
吸音材候補2
金魚の水槽とかのろ過フィルター
吸音材候補3
その辺のスポンジ的なやつをまとめたやつ
です!
これ全部実験室に落ちてたのでw
ソースは無料です(ぁ
これらを、スピーカーに入れたり入れなかったりして、特性を見ていきます。
測定系は以下のとおりです
メジャリングアンプ : Bruel&Kjear MA2610
スピーカーアンプ : YAMAHA AX-9
オーディオIF : 忘れた調べる()
マイク : Bruel&Kjear 4190
プリアンプ : Bruel&Kjear 2669
測定にはTSP信号という、すべての周波数成分が都合よく含まれている信号を使い、
研究室にあるインパルス応答解析ソフトを使用しました(理系的
録音したインパルス応答は、audacityのスペクトラム表示を利用してみることにしました。
また、ある程度高度な処理を数値計算ソフトMATLABを使用して確認しました(使用しないけど)
それではaudacityで解析したインパルス応答の周波数特性を見てみましょうw
【吸音材なし】
見てのとおりの特性です。
『専門サポート』
これは、スピーカーがどの周波数をどれくらい出すか、ということを示しています。(比率としてみてください)
上図であれば、8000Hzが一番大きいので、その辺りの音は大きく出てしまうという感じです
一番出てきて欲しいところは、好みにもよりますが、2kHz~3kHzといったところでしょうか。
スピーカーとしては、一直線(フラット)になることが最上級の理想ですがなかなかそうは行きません【グラスウール敷き詰め】
縦軸のスケールが異なっていますが、低音が少し持ち上がっているのが分かります
【水槽のろ過フィルター】
全体としてフラットになったように見えますが、オレとしては高音が死んだかな?という感じです。
聴感上では、音がもこっとしたような印象を受けました。
バスの返しが強くなったかな?それはそれでありなのですが()
【丸めたスポンジ】
低音が持ち上がり、2kHzあたりも持ち上がっていますが、ちょっとゆがんでしまった感じがします・・・
ここまで特性を上げると、賛否が分かれそうですが、最終的にグラスウールを敷き詰めるようにしました
理由は、特性で理論的に語る部分以上に、音を聞いてみた感じですね。
なにがいい!という説明もつきませんが、なんとなくそれが一番良かったって感じです。
ということで、フル自作スピーカーの完成です。
結構長い時間かかりましたが、完成度としてはとても満足のいく出来となりました。
この製作にあたり、トラ技エレキ工房には大変お世話になりました
また、研究室でかなり自由にスペースを使い、工具などもお借りすることで、ここまで綺麗に仕上げることが出来ました!
特にこの記事を見るわけではないでしょうが、ここで感謝をしておこうと思います。
このスピーカー製作にかかった費用は、後日ちょっとまとめてみたいなぁと思っています。
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